7月──それは、夏のボーナスという希望が訪れる季節。
社会人1年目の頃は、”ボーナス”と呼ぶにはちょっと気が引けるような控えめなお小遣い程度。それでも「もらえるだけありがたい」と自分に言い聞かせていたあの頃。
でも、2年目ともなれば話は別。いよいよ“ちゃんとしたボーナス”がもらえるのだ!
これはもう、社会人の特権!醍醐味!ご褒美!
給料とは別に、急にお金が振り込まれるあの瞬間──みんな、ちょっと浮かれてもいいよね?
「何買おうかな〜」
「高くて手が出なかったあの〇〇、ついに手に入るかも?」
なんて、7月に入った瞬間から気分はお祭りモード。
ちなみに僕の場合は「新しい財布」がターゲット。すでに6月末からネットで物色開始。どれにしようか、迷いながらも心はウキウキ、財布だけに懐も温まる気分でした。
そして、迎えたボーナス支給日──朝、目が覚めた瞬間に銀行アプリを開いて口座残高をチェック!
・・・あれ?
「あんまり増えてない・・・っていうか、全然余裕なくない?」
目を疑う残高。期待はしていないフリをしていたけれど、ちょっと夢見てた自分もいた。
そういえば今年、引っ越しを予定しているんだった。そのための資金も貯めないといけない。
「ボーナスが出たら、引っ越し費用+財布代!」というシンプルな計画は、
口座残高という現実にボコボコにされました。
むしろ、ご褒美どころか「どうやって生活費と家の更新費をやりくりしよう」状態に。
「だったら引っ越さなきゃいいじゃん」って声が聞こえてきそうですが、甘く見ないでください。
今の家、通勤に片道1時間半(往復3時間)!しかも乗り換え地獄!駅も遠い!おまけに部屋も狭い!
更新してあと2年もこの環境に耐えるなんて、僕には無理です。さすがに心が折れます。
というわけで、今年の夏のボーナスは、あっけなく生活費と引っ越し資金に吸い込まれ、僕の財布はまたしても“新しい財布”になることなく、現役続行が決定しました。
それにしても、税金の破壊力、エグい。給料もボーナスも、毎回何万円も引かれてると思うと、泣けてきます。
かくして、僕の夏のボーナスは、夢も希望も買えないまま、そっと通帳の履歴だけを残して消えていきました。
新しい財布よ、またいつか──。
・・・でも、12月には冬のボーナスが待っている。
「いやいや、もう期待しないよ。今回は現実を見たし。」
と自分に言い聞かせながらも、なぜかSNSで冬に向けたセール情報をチェックしている自分がいる。
今度こそ、ご褒美を手にできるのか──それは未来の自分に託したいと思います。
それでは、12月のボーナス日記をお楽しみに。