皆さんこんにちは!みとんです。
みなさん、スーツの正しい着用の仕方を知っていますか?
スーツにはある程度の「着用する際のルール」というものがあり、それを知っているか知らないかで、見た目の印象が大きく変わります。
スーツを着る場面は、会社などの仕事で着用する以外にも、冠婚葬祭などのフォーマルなシーンでもありますよね。
実は、ビジネスのスーツにも“着方のマナー”がありますが、フォーマルの場になるとさらに細かい決まりがあるんです。
そのマナーを知らないと、知らず知らずのうちに非常識だと思われてしまうことも。
せっかくの大事な場面で恥をかかないように、今回は「結婚式」「葬儀」「ビジネス」という3つの代表的なシーンに分けて、スーツの正しい着こなし方とマナーを細かく解説していきます。
🌸 結婚式でのスーツマナー

結婚式は「お祝いの場」。
明るく華やかでありながら、上品さや清潔感も求められます。
ただし、自分の立場(親族・友人・同僚)によって装いの格が変わることを忘れずに。
👨👩👧👦 親族として参列する場合

親族は新郎新婦の身内として、ゲストよりも格式の高い装いが求められます。
控えめで落ち着いた服装を意識し、主役を引き立てることがポイントです。
▷ スーツの基本
- 黒の礼服(フォーマルスーツ)が原則。
- 光沢のある素材やストライプなどの柄入りは避ける。
- シングル2ボタンまたはダブルスーツが最適。
- ノーベントまたはセンターベントが望ましい(サイドベンツはややカジュアル)。
▷ シャツ
- 白無地が基本。
- 襟はレギュラーカラーかセミワイドカラー。ボタンダウンはNG。
- 素材はコットン100%。光沢のあるシャツは控える。
▷ ネクタイ
- 白またはシルバー系。光沢の少ない上品な素材を選ぶ。
- 柄入りやラメ入りは避ける。
- 結び方はプレーンノットで、ディンプルは控えめに1つ程度が理想。
▷ 靴・小物
- 靴は黒のストレートチップ。磨いて艶を出す。
- ベルトは黒の本革で、バックルは控えめなものを。
- ポケットチーフは白無地。折り方はTVフォールド(直線的)でOK。
- 時計はシルバーか黒革ベルトのシンプルなものを。
💡ポイント:
親族は「目立たないこと」が最大のマナーです。
品格と統一感を意識し、主役を引き立てる装いを心がけましょう。
🧑💼 友人・同僚として参列する場合

友人・同僚として出席する場合は、少し華やかにしてOK。
ただし、新郎より目立たないことが大前提です。
▷ スーツの基本
- 黒・ネイビー・チャコールグレーなどのダークスーツが定番。
- 光沢感のある素材(シャドーストライプなど)は華やかで◎。
- スリーピースも上品でおすすめ。
▷ シャツ
- 白無地が基本だが、淡いブルーやピンクも爽やか。
- ボタンダウンは避ける。
- アイロンをかけて、襟元・袖口は清潔に。
▷ ネクタイ
- 白、シルバー、ライトブルー、シャンパンゴールドなどが人気。
- 華やかさは出してOKだが、派手な柄や濃色はNG。
- 結び目には軽くディンプルを入れて立体感を出すと◎。
▷ 小物
- 靴:黒または濃茶のストレートチップ。
- ポケットチーフ:白またはネクタイと同系色。
- 時計:フォーマルに合わせた上品なデザインを。
⚠️NG例
- 白スーツ(新郎と被る)
- 黒シャツや柄シャツ
- 派手なネクタイ、アクセサリーの多用
🕊 葬儀でのスーツマナー

葬儀は、故人と遺族に最大限の敬意を示す場。
装いには「控えめ」「静寂」「礼節」が求められます。
▷ スーツの基本

- 黒無地の礼服(ウール100%・マット素材)。
- シングル2ボタンまたはダブル可。
- ノーベントが最もフォーマル。センターベントも可。サイドベンツは避ける。
- スリーピースはOKだが、ベストも同素材・無地に統一。
▷ シャツ
- 白無地のみ。
- 襟はレギュラー。ボタンダウンやワイドカラーは避ける。
- シングルカフスを使用。ダブルカフスやカフスボタンはNG。
- アイロンをかけ、汚れのない清潔なものを着用。
▷ ネクタイ
- 黒無地。マットな素材を選ぶ(光沢や織り柄NG)。
- 結び方はプレーンノット。
- ディンプルは作らないのが正式マナー。
- ネクタイピンや飾りは絶対に着けない。
▷ 靴・小物
- 靴:黒の内羽根ストレートチップ(最上級の弔事用)。
- ベルト:黒の本革。バックルは小さめ。
- 靴下:黒無地、ふくらはぎが隠れる長さ。
- 時計:つける場合は黒革ベルトで小ぶりなもの。
- ポケットチーフ:不要(弔事では挿さない)。
- バッグ:黒の布またはマットレザー製。ブランドロゴや金具が光るものは避ける。
▷ コート・季節対応
- コートは黒または濃紺のステンカラーまたはチェスターコート。
- 冬場のマフラー・手袋も黒無地。
- 夏でも半袖シャツやノーネクタイはNG。
💡みとんのワンポイント:
「おしゃれ」ではなく「敬意」が最優先。
派手すぎず、沈黙の中に品を感じる装いを意識しましょう。

💼 ビジネスシーンでのスーツマナー

ビジネスでは、「信頼感」「清潔感」「誠実さ」を伝える装いが求められます。
スーツは“仕事の戦闘服”といっても過言ではありません。
▷ スーツの基本

- 色:ネイビー・チャコールグレー・ミディアムグレーが定番。
- 柄:無地か控えめなピンストライプ。
- 素材:ウールまたはウール混。季節に合わせて通気性や保温性を選ぶ。
- ベント:センターベントまたはサイドベンツ可。
ノーベントは動きにくいためビジネスでは不向き。 - サイズ感:肩・袖丈・パンツ丈のフィット感が重要。
▷ シャツ
- 白または淡いブルー。アイロン必須。
- 襟はレギュラーカラーまたはボタンダウン(ビジネスでは可)。
- 袖口は手首で軽く止まる長さに調整。
▷ ネクタイ
- 色:ネイビー、えんじ、グレーなど落ち着いた色。
- 柄:レジメンタル、小紋、ドットなど。
- 結び方:プレーンノットまたはウィンザーノット。
- ディンプルを入れると立体感が出て好印象。
▷ 靴・小物
- 靴:黒またはダークブラウンのストレートチップまたはプレーントゥ。
- ベルト:靴と同色・同素材で統一。
- 時計:シンプルで清潔感のあるもの。
- バッグ:黒や濃茶のブリーフケース型が理想。
▷ 立ち居振る舞い
- 立っているとき:上ボタンのみ留める(2ボタンの場合)。
- 座るとき:ボタンを外す。
- ポケットには物を詰め込まない。
- 姿勢はまっすぐ、靴やズボンのシワにも注意。
💡みとんのひとこと:
ビジネススーツは「自分をプレゼンするツール」。
清潔で整った印象を意識することで、相手からの信頼度がぐっと上がります。
🧾 まとめ
スーツのマナーは、TPO(時・場所・場合)をわきまえることがすべての基本。
同じ「黒スーツ」でも、結婚式・葬儀・ビジネスでは求められる意味や装い方がまったく違います。
フォーマルな場面では「控えめな上品さ」、ビジネスでは「誠実さと清潔感」が大切。
マナーを理解していれば、どんな場でも安心して自信を持って振る舞えます。
💬 みとんのまとめメッセージ:
スーツは“自分を映す鏡”です。
正しい着こなしとマナーを知っておくだけで、あなたの印象は何倍も良くなります。
ぜひ今日から、「着こなす」ではなく「整える」という意識でスーツを楽しんでみてください。