はじめに
皆さんこんにちは!みとんです!
今回は【大人の男性になるためのスーツ入門:ジャケット基礎知識】編です!
男性の皆さん、かっこいい大人の男性になりたくありませんか??
かっこいい大人の男性は正しいスーツの着方を知っており、スーツの着こなし方も知っています!
そんなかっこいい大人の男性になるために、スーツの勉強をしましょう!
スーツのことを知ることで、どんどんスーツの魅力に気づいていくと思います!
そんな今回は、スーツの中の顔とも言えるジャケット編です!
スーツのジャケットには様々なディティールが組み込まれており、それぞれに歴史もあります!
各ディテールの説明と歴史的背景なども詳しく説明していきたいと思います!


1.ゴージライン

ゴージラインとは、スーツジャケットの襟の開き部分、具体的には襟のカーブと前身頃が交差するラインのこと。
通常、ジャケットの前襟部分が少し開いており、この部分の形状がスーツの印象に大きな影響を与えます。
ハイゴージ
襟のカーブが高めで、胸元がシャープな印象になる。モダンでスマートなシルエットが特徴。
ローゴージ
襟が低く、前身頃の切り替えが穏やかで、クラシックでラグジュアリーな印象を与える。
歴史:ゴージラインは、19世紀のイギリス貴族が着用していたジャケットから進化しました。
エドワード時代や20世紀初頭のスーツデザインにおいても、
重要な要素として受け継がれている


2.ラペル

ラペルはジャケットの前身頃の上部にある折り返し部分です。
ラペルの形状や幅は、スーツのスタイルや流行によって異なります。一般的には、
ノッチドラペル、ピークドラペル、ショールカラーの3つの種類があります。
ノッチドラペル
ラペルの上部に切り込みがあり、一般的にビジネススーツやカジュアルジャケットに使用されます。シンプルでありながら洗練された印象を与えます。
歴史: 19世紀のヴィクトリア朝時代に起源を持ち、当時の紳士服において重要な要素となりました。
ノッチドラペルは特にアメリカのスーツ文化において広まりました。
ピークドラペル
ラペルの先端が尖っているスタイルで、フォーマルな印象を与えます。
タキシードやフォーマルスーツに多く見られます。
歴史: 19世紀後半から20世紀初頭にかけて、特にフォーマルな場面で好まれるようになりました。
ピークドラペルは、エレガントさを強調するために使用されます。
ショールカラー
丸みを帯びたラペルで、カジュアルなジャケットやタキシードに多く見られ、柔らかな印象を与えます。
歴史: ショールカラーは、19世紀のタキシードのスタイルに由来し、
特にカジュアルなフォーマルウェアとして人気を博しました。


3.ショルダー

肩はジャケットの上部で、体のラインに沿ってフィットするようにデザインされています。
肩の構造には、パッド入りのものとパッドなしのものがあり、
パッド入りはよりフォーマルでしっかりとした印象を与えます。
ナチュラルショルダー
パッドが少なく、肩のラインが自然に見えるスタイル。カジュアルな印象を与えます。
歴史: 20世紀中頃から、特にアメリカのカジュアルスタイルにおいて人気が高まりました。
リラックスした雰囲気を持つため、ビジネスカジュアルにも適しています。
パッド入りショルダー
肩にパッドが入っており、しっかりとした印象を与えます。
特にビジネススーツやフォーマルな場面で好まれます。
歴史: 19世紀末から20世紀初頭にかけて、特に男性のスーツにおいて、
力強いシルエットを強調するために使用されるようになりました。


4.胸ポケット

胸ポケットは、ジャケットの左側に位置する小さなポケットです。
通常、ポケットチーフを入れるために使われます。
デザインによっては、フラップ付きやフラップなしのスタイルがあります。
フラップ付きポケット
蓋が付いているため、物を落としにくく、実用性があります。ビジネススーツに多く見られます。
歴史: 19世紀から20世紀初頭にかけて、実用性を重視したデザインが広まりました。
パイピングポケット
蓋がないシンプルなデザインで、カジュアルなジャケットやブレザーに多く見られます。
歴史: 20世紀中頃から、特にカジュアルなスタイルのジャケットに見られるようになりました。
リラックスした印象を与えるため、休日のスタイルに適しています。


5.スリーブ

スリーブはジャケットの腕部分で、袖口にはボタンが付いていることが一般的です。
袖の長さや形状もスタイルによって異なり、スリムフィットやクラシックフィットなどがあります。
シングルスリーブ
一般的なデザインで、通常の長さの袖です。
歴史: 19世紀から20世紀初頭にかけて、スーツの基本的なデザインとして広まりました。
ダブルスリーブ
袖口に2つのボタンが付いているスタイルで、よりフォーマルな印象を与えます。
歴史: 20世紀初頭から中頃にかけて、特にフォーマルな場面で好まれるようになりました。


6.ベント

ジャケットの背面部分にあるスリットのことで、センターベントやサイドベンツなど、
ベントのスタイルによって動きやすさやシルエットが変わります。
センターベント
背中の中央にスリットがあり、動きやすさを提供します。
歴史: 19世紀から20世紀初頭にかけて、特にビジネススーツにおいて広まりました。
動きやすさを重視したデザインです。
サイドベンツ
両サイドにスリットがあり、よりクラシックでエレガントな印象を与えます。
歴史: 19世紀後半から20世紀初頭にかけて、特にイギリスのスーツ文化において人気が高まりました。
ノーベント
スリットがないスタイルで、よりフォーマルな印象を与えます。
歴史: 19世紀から20世紀初頭にかけて、特にタキシードやフォーマルスーツに
使用されるようになりました。


7.ライニング

ライニングはジャケットの内側に施される裏地で、着心地や見た目を向上させる役割があります。
ライニングの素材や色は、ジャケットの外側と対照的なものが選ばれることが多いです。
フルライニング
ジャケット全体に裏地が施されており、着心地が良く、形が保たれます。
歴史: 高級スーツの特徴として、19世紀から20世紀初頭にかけて広まりました。
ハーフライニング
背中部分のみ裏地があり、軽やかさを重視したデザインです。
歴史: 20世紀中頃から、特にカジュアルなジャケットに適しています。


8.ボタン

ジャケットの前を留めるためのボタンは、デザインの重要な要素です。
ボタンの数や素材、色によって、スーツ全体の印象が大きく変わります。
シングルボタン
モダンでスリムな印象を与えるスタイル。タキシードやフォーマルスーツに多いです。
歴史: 20世紀初頭から、特にフォーマルな場面で好まれるようになりました。
ダブルボタン
最も一般的なスタイルで、ビジネススーツに適しています。
歴史: 19世紀から20世紀初頭にかけて、ビジネススーツのスタンダードとして定着しました。
トリプルボタン
よりクラシックな印象を与え、特にフォーマルな場面で使用されることがあります。
歴史: 20世紀初頭から中頃にかけて、特にイギリスのクラシックスタイルに見られました。


9.ウエストシェイプ

ウエスト部分のシェイプは、ジャケットのフィット感に影響を与えます。
シェイプが強調されているものは、よりスタイリッシュで洗練された印象を与えます。
シェイプド
ウエストが絞られているデザインで、体のラインを強調。スリムフィットやテーラードスタイルに多く見られ、特に若い世代やファッションに敏感な人々に人気があります。
歴史: 20世紀中頃から、特に1950年代以降のファッションにおいて、
体のシルエットを強調するスタイルが好まれるようになりました。
特に、アメリカのスーツ文化において、スリムなラインがトレンドとなりました。
ストレート
ウエスト部分がストレートなデザインで、よりリラックスした印象を与えます。
カジュアルなスタイルや、リラックスしたビジネスカジュアルに適しています。
歴史: 20世紀初頭から中頃にかけて、特に労働者階級やカジュアルなスタイルの普及に伴い、
ストレートなデザインが広まりました。
特に、1970年代以降のカジュアル化の流れの中で、ストレートシルエットが再評価されました。


10.その他のディテール

スーツのジャケットには、他にも様々なディティールがあります。
ステッチ
ジャケットの縫い目や装飾的なステッチがデザインの一部として使われます。特に、手縫いのステッチは高級感を演出します。
パイピング
ポケットやラペルの周囲に施される装飾的な縁取り。カジュアルなジャケットに多く見られます。
エポレット
肩に付けられる装飾的なストラップで、特にミリタリースタイルのジャケットに見られます。
ボタンホール
ボタンを通すための穴で、通常はラペルや袖口にあります。装飾的なステッチが施されることもあります。
フラワーホール
スーツジャケットの襟部分につけられる小さな穴で、主にポケットチーフや花を差し込むために使われる。特に、フォーマルなシーンでは、ジャケットに花を飾るためのディティールとしてよく見られる。
まとめ
メンズスーツのジャケットは、各部分が独自の役割を持ち、歴史的な背景や文化に影響を受けています。
これらのディテールやデザインは、スーツのスタイルや用途に応じて選ばれ、
全体の印象や機能性に大きな影響を与えます。
自分の体型や好みに合ったデザインを選ぶことが、スーツ選びの重要なポイントです!
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